実験設備
実験室は、総合研究棟地下1階のN005室です。DNA回路の製作と観察が一通りできる設備は整っています。
【基本的な実験器具】
バッファやDNA溶液の調合,電気泳動実験など基本的な実験作業を行います。
【紫外分光光度計】V730(日本分光)
DNA鎖の吸光度は構造や状態によって変化するため,設計されたDNA鎖の構造を解析する際に用います。8連セルチェンジャーとバイオパッケージ(解析ソフトウェア)を追加しています。一度に8サンプルを同時に計測でき、ソフトウェアを使って手早く解析ができます。
【蛍光分光光度計】FP-8300(日本分光)
DNA回路の動作検証に用います。時間変化測定をしながら溶液の投入ができるようにしています。溶液の投入には、ピペットマンの他にシリンジやチューブを用いることができ、ポンプと繋いでプログラムした流速で投入する実験を行うことができます。本研究室でも最も利用頻度が高い計測器です。
【プレートリーダー】SpectraMax iD3(モレキュラーデバイス)
蛍光分光高度計とともにDNA回路の動作検証に用います。この装置の特徴は96ウェルプレートを使うことで同時に96種類の条件で測定することが可能です。また,蛍光測定,吸光度測定など様々な測定モードを搭載しています。
【自動分注装置】epMotion 5073(eppendorf)
DNA回路の動作実験をするためには,設計された複数種類のDNA鎖を適切な濃度でマイクロチューブに用意する必要があります。この作業はピペッティングと呼ばれ手作業で行います。例えば,96ウェルプレートに96種類の実験条件でサンプルを用意する場合は,大変な手作業となります。この装置は手作業のピペッティングをロボットが自動で行ってくれます。たくさんのサンプル調整作業を速く正確に行うことができる優れものです。
【電気泳動用ゲルスキャナー】Gelscan-2(アイメジャー)
DNA回路の設計検証・動作検証のために行う電気泳動実験において,ゲルに分子量の違いによってトラップされたDNA鎖を定量する際に用います。
【エレクトロポレーション装置】Gene Pulser Xcell
(バイオラッド)
大腸菌などの細胞に分子やプラスミドをトランスフェクションする際に用います。
【遠心機】CAX-571(トミー精工)
冷却機能を持つ高性能な遠心機です。
【オートクレーブ】LSX-300(トミー精工)
滅菌装置です。
【クリーンベンチ】MCV-710ATS-PJ(PHC)
ウェット実験全般で用います。クリーンベンチ内へ空気が流入 し,HEPAフィルターにて粒子を捕集し排出します。
【振盪装置】FMC-1000(東京理化器械)
装置内は厳密に温度管理され,長時間シェーカーで振とうさせる ことができます。細胞培養など幅広い用途に用いられます。
【乾熱滅菌装器】NDS-520(東京理化器械)です。
【ドラフトチャンバー】
DNA origamiの製作などの有機溶媒を使う実験で利用します。
【分析天秤】AUX120(島津製作所)です。
【超純水製造装置】
BioPakを装着し、バイオ実験に用いるヌクレアーゼフリーの超純水を製造できます。
【薬品冷蔵冷凍庫】
サンプルや試薬を保管します。
【ディープフリーザー】
マイナス60〜80℃の冷凍保管庫です。
【実験室外観の写真】
約50m2の専用ウェットラボです。装置が増えてきて手狭になってきました。